お尻の肌トラブル治療で使用されることもある「フラクショナルCO2レーザー」について紹介します。
フラクショナルCO2レーザーとは?
「フラクショナルCO2レーザー」は、炭酸ガスレーザーを肌に照射し、直径0.12mmの小さな穴を無数に開け、意図的に肌を傷つけます。
その小さな傷を治そうとする皮膚が持つ自己再生機能により、新たな皮膚再生を促す治療です。
[適応]
- ニキビ跡(クレーター、凸凹)
- 毛穴の開き(いちご鼻)
- 夏ミカン肌
- 古い傷跡
- 小じわ、ちりめんジワ
- 妊娠線・肉割れ(ストレッチマーク)
”ニキビ跡や毛穴の改善にはフラクショナルCO2レーザー”というほど、美容皮膚科ではスタンダードな治療になっています。
効果
1回の照射で、治療部位の10~15%が新しい皮膚へと入れ替わり、6~10回ほど繰り返すことで治療部位全体が新たな皮膚へと再生されます。
通常3回ほど治療を受けると、肌質が変化したことを実感される方が多いです。
ただし、ニキビ跡や古い傷跡、妊娠線・肉割れ(ストレッチーマーク)は難治性のため、少なくとも6回以上は必要になります。
痛みについて
レーザー照射中、チリチリ、ヒリヒリした痛みがあります。※痛みの感じ方には個人差があります。
多くのクリニックでは、治療前に麻酔クリームなどを使用することが多いです。
痛みについて不安な方は、事前に医師にご相談ください。
ダウンタイムについて
施術後は赤みが出たり、ヒリヒリする痛みがあります。
通常は大体1~2日ほどで治まります。
かさぶたは10日後前後で自然に剥がれ落ちます。
また皮膚がざらざらとした感じになりますが、1週間程度で落ち着きます。
まれにくすみが出ることもありますが、一時的なものです。
治療が受けられない人
以下の方は治療が受けられない、または受けられない可能性があります。
- ケロイド体質
- 皮膚炎の方
- 治療部位に金の糸など金属が挿入されている方
- 重度の糖尿病・膠原病の方
- がん
- ペースメーカーを使用している方
- 妊娠中・授乳中の方
- 日焼けの予定のある方
- ボトックス、ヒアルロン酸注入、BNLS脂肪溶解注射直後
※治療前に強く日焼けしてしまった場合、美白剤の外用薬などで改善してからの治療になります。
注意ポイント
日焼けをしない
治療後の肌は通常よりも紫外線の影響を受けやすく、日焼けによる色素沈着が起こりやすいです。
お尻の場合、直接紫外線に当たる機会はほとんどないと思いますが、海やプールなどに行く予定がある方は治療日を調整しましょう。
保湿をしっかり行う
治療後の肌はとても敏感です。
また乾燥しやすい状態でもあります。
しっかり保湿をしましょう。
まとめ
フラクショナルCO2レーザーは、「新しい肌にリニューアル」するレーザー治療。
炭酸ガスレーザーを患部に照射し、無数の小さな穴を開け、一時的に皮膚に傷をつけ、その小さな傷を治そうとする皮膚の自己再生機能によって、ハリのあるふっくらとした肌を甦えらせます。
凸凹クレーターニキビ跡や毛穴の開き、小じわ、ちりめんジワ、妊娠線・肉割れ(ストレッチマーク)などの改善に効果を発揮する治療方法です。